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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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関東一周600km

こんにちは、田村です。

先の週末は、ランドヌ東京が主催するブルベ、
「BRM419東京600km関東一周」が開催されました。
もう600kmのブルベが開催されるシーズンになりましたね。
(ランドヌ東京は2月にも沖縄で600kmを開催してますが)

この「関東一周」コースの最大の特徴は、
600kmでありながら、3000mに満たない
獲得標高でしょう。200kmでも獲得3000mを越えるのは
珍しくないのに、600kmでこれほど少ない獲得標高は
全国的にもあまりありません。

ですので、スーパーランドナーを計画的に狙う多くの
ランドヌールが参加されました。
僕の仲間も数多く走ったのですが、結果は死屍累々……。
完走率50%台の厳しい結果となったのでした。

本番当日、僕は別件があり、参加もスタッフの
お手伝いもできなかったのですが(すいません……)、
その一週間前に、スタッフ試走ということで
走ってきました。その顛末をリポートいたします。
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コースはこんな感じ。
川崎をスタートし、反時計回りに
東京〜千葉〜房総〜銚子〜水戸〜宇都宮〜
伊勢崎〜青梅を経て戻ってくるというもの。

関東地方のなかで600kmも走れるんだ!
という驚きに満ちたコースです。
しかし、関東地方イコール地元と安易に考えていたのが、
死亡フラグ確定でした。
だって、水戸も宇都宮も関東に違いないですし、
特急とか新幹線に乗れば、自宅から1時間ちょっとで
行ける範囲ですよ。全行程で標高が300mも越えるところは
ないですし、甘く見るなってほうが無理。
もちろん、600kmという距離は距離なので、
装備は万全を期した「つもり」だったのですが……。

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前々回のブログでは、
寝不足でスタート地点にすら行けなかったものの、
12日は首尾よく朝5時にスタート地点に到着。
川崎市民ミュージアム前です。
ほどなくして、ばっきー氏も着陣。
この試走ブルベは二人旅となりました。
こちらの自転車はトーエイのスポルティーフ、
ばっきー氏はマキノのロードです。
ばっきー氏は、『ランドヌール』にもご寄稿いただいてる
Wさんです。ご本人のブログにも、この600kmレポートが
アップされていますので、併せて読まれると面白いですよ。

さて、結果が分かっている自分には書きづらくもあるのですが、
今回の600kmには、秘めた目標がありました。

これまで、600kmのブルベは、途中で宿を取ったりして
300km×2の分割作戦でしのいできました。
前半で稼いだ時間的な貯金を睡眠にあて、
実質上は一泊二日のツーリングに変えてしまう作戦です。

しかし、思ったわけです。
もし寝なければ、これまで37〜38時間かかっていた
600kmの完走時間を、30時間台の前半まで
短縮できるのではないかと……。
そして、今回は平坦きわまりないコースです。
なるべくPC以外で休憩しないことをも
目標としました。
やればできる……んじゃないかなと思い込んで
スタートです。
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多摩川を越える頃に
夜明けとなりました。自分が写っている写真は
ばっきーさんご提供です。
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銀座を過ぎて日本橋へ。
こうした都心部を抜けるブルベは
他に類がないのではないでしょうか。時刻はまだ
6時くらいですから、クルマも歩行者も少なくスイスイです。
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まずは千葉県へ。
千葉市を抜けるまでは信号が非常に多いので、
快走してるつもりでも、GPSを見ると平均時速は18km程度です。
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東京湾沿いの工業地帯を過ぎて……
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コースが房総半島の内陸部に向かうと、
ようやくサイクリングらしい風情が楽しめます。
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83km地点のPC1までは、
不意に催したトイレ休憩以外は立ち寄らずに
9時すぎに到着。平均速度も20kmに近づきました。
いつもの僕は、だいたい2時間ごとにサボってたので、
4時間ほども連続して走れたのは上々です。
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PC1は袖ヶ浦郊外のデイリーヤマザキでしたが、
自家製のパンができたてで美味しかったです。
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ばっきー氏と房総半島を横断します。
氏は、ご寄稿いただいた記事でも
自慢(?)されているとおり、120kgという
勇壮な体重の持ち主です。自分の倍近いです。
しかし平坦基調のコースでは自分より速いほどです。
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房総半島の楽しみのひとつが、
久留里線や小湊鉄道といったローカル線です。
写真のすてきな踏切とカーブは小湊鉄道です。
さすがに、都合よく列車は来ませんでした(泣)。
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140km地点の勝浦にあるPC2着。
信号や撮影以外では停まることなく、
ここまでは上出来です。
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勝浦でちょこっと太平洋が見えます。
しかし、僕は知っているのです。
九十九里ビーチラインという名称とは違って、
勝浦から銚子までほとんど海が見えず
90kmも単調な道が続くことを……。
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そんな道中で、
フレッシュを走るランドヌールと遭遇。
逆方向からやってきたのは、おなじみ(?)
Hカメラマンを含むチームです。
三人とも好調のようで、エールを交わします。
試走だと孤独感が強いのですが、フレッシュを走る
三人と出会えたことで、こちらも気分が高まります。
翌日、三人は無事にフレッシュを完走しました。
やりますね〜。
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さて、ひたすら単調な道を走り続け、
PC3がある230km地点の銚子に着いたのは
16時半過ぎ。ここまでも余計なコンビニに立ち寄らず、
自分史上まれにみる勤勉さで走り続けました。
ちなみに、ばっきー氏のブログには、
「この区間は風が気にならなかった」とありますが、
僕にはとても風向きが悪く感じられ、
かなり疲弊しました。サイクリングの難易度の
感じ方は個人差が大きいですね。
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銚子大橋を渡って茨城県へ。
ぼちぼち日が暮れてきます。
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霞ヶ浦も涸沼も、暗くなってしまえば
なんの風情もありません。
意外と多いクルマに注意しながら、淡々と
水戸をめざして北上します。
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水戸郊外のPC4に着いたのは、もう21時近く。
辛うじて余計なコンビニ休憩は抑えてますが、
ここまでの310kmの行程で燃え尽きつつあります。
写真は、不調をもよおしたハブダイナモライトの
配線を修復中のばっきー氏。
僕のスポルティーフもハブダイナモですが、
ケーブル類は内蔵工作をしてあります。
そのためトラブルは起きにくいのですが、いったん起きたら
出先では直せません。ばっきー氏のロードは外付けですので、
トラブルが起きても直すことが可能です。
どちらが現実的なんでしょうね。

さて、行程半ばの水戸には健康ランドがあります。
ここで仮眠していくのがセオリーっぽいのですが、
僕とばっきー氏は先をめざします。
「自分は夜に強いんですよ〜」とおっしゃる
ばっきー氏の存在が、自分に不眠600kmを決意させた
理由でもありました。
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しかし、水戸が近づく頃から妙に寒いのです。
日中は20℃にも気温が達し、持ってきたことを
後悔していたウインターグローブを装着。持っててよかった……。

はっきり言って、北関東の平地はあきます。
夜ならなおさら。同じ景色が永遠に続くかと思われます。
そんな時は、ばっきー氏と装備談義などして気分転換。
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左側の灯りが、ばっきー氏の
ブッシュ&ミューラー・ルモテック、
右側のやや薄暗いのが、僕のシュミット・エデュルクスです。
二人ともハブダイナモ自体は同じSON delux。
こうした同じ条件での比較は興味深かったです。
実際の見た目も写真でも、ルモテックのほうが
明るい面積が広いのですが、エデュルクスの満遍ない明るさも
悪くないなと思いました。
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水戸から宇都宮へは、茂木を経由します。
なんのことはない丘越えの道なのですが、いよいよ寒くなってきました。
ちょうど日付が変わる頃、栃木県に入りました。
気温はメーターで1℃。北関東の寒さをなめてました。
こんなに寒くなるなんて、思いもしませんでした。

たとえば夏でも、峠なんかは寒くなりますよね。
でも、峠で寒くても、下ればホッとします。
しかし、北関東は地形が穏やかな分、だらだらと
ずっと寒いのです(泣)。平地は平地で厳しいです。
寒い、眠い、飽きる……。寒い、眠い、飽きる……。
あらゆる意味で見込み違いでした。
もちろん、PC以外のコンビニにも寄りまくりです(泣)。
はっきり言って、茂木で精魂が尽き、後は惰性。
千葉県内では20km以上に上がった平均速度ですが、
とどまるところなく、だだ下がりです。
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宇都宮の街に入ると
見かけたラーメン屋に緊急着陸。もう2時……。
うまいと言えばうまかったのですが、
店を出るとかえって体が冷えました(泣)。

もう宇都宮の健康ランドで寝よう!
そう思っていた二人なのですが、街中は郊外より暖かく、
それでうっかり元気を取り戻したので、
眠らずに前へ進むことに……。これも大失敗。

だらだら凍えながら走り続け、
見かけたベンチで30分ほど仮眠する始末。
ようやく朝を迎えたのは、足利のあたりでした。
8時が近づくと、さすがに暖かくなってきます。
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朝日を浴びる、ばっきー氏。
ここはPCじゃなかった気がします。
僕も意識もうろうです。
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伊勢崎を過ぎ、坂東大橋を越えて
埼玉県に入ります。
どっから来たの? と誰かに聞かれたら、
川崎からと答えざるを得ません。そうしたら、
フツーに「がんばったね」と言ってもらえそうです。
実際は、わけのわからない経路で埼玉入りしたのですが……。
なにはともあれ、どんどん南下していきます。
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見覚えのある光景……。
ちょっと前にサンツアーミーティングで訪れた
都幾川の花見スポットです。もう桜はあらかた散ってましたが、
菜の花はますます鮮やかでした。
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奥武蔵を代表する峠(?)
標高80mほどの笛吹峠です。
いつもなら子供と越えたいくらいに癒し系の峠が、
このタイミングだと憎らしい存在でした。
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ようやく川崎街道に入ると、
これまた微妙に腹立たしい連光寺坂が登場。
もはやなるようにしかなりません。
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で、18時すぎに武蔵中原のコンビニにゴールイン。
ほどなくして、ばっきー氏も到着し、
恥も外聞もなく店員さんにツーショットを
撮っていただきました(汗)。

結局、完走まで37時間少々かかりました。
ちゃんと仮眠を取った時の完走タイムと
なんら変るところはありませんでした(泣)。

簡単な600kmなんて、やっぱりないですね。
平地、なめたらあきまへんで〜、と自分を叱りつけたくなりました。
向かい風の時にばっきー氏に
引いてもらってなかったら、銚子あたりで
昏睡状態だったと思います。

こんな感じで苦しめられた600kmでしたが、
完走できてうれしいのは言うまでもありません!
はっきり言って、自分には
SR600(獲得標高1万m以上の常設コース)と同じかそれ以上に
大変でございました……。
by cyclotourist | 2014-04-22 23:27 | おしらせ | Comments(10)
Commented by シン3 at 2014-04-23 00:01 x
おつかれ様でした!1年半前の関東1周の経験があるので、夜の寒さは尋常ではなかったんじゃないかと思います。
今年も参加するつもりだったんですが、先週から過去前例に無い体調不良を引き起こし、泣く泣く断念せざるを得ませんでした。
Commented by ばっきー at 2014-04-23 00:20 x
どうもお疲れ様でございました。

かなりの区間、田村さんに前を走って貰いましたので、そのおかげで自分はあまり向かい風を感じなかったのかも? お世話になりっぱなしですみません。

この600kmはいつもに比べるととても眠い600kmでした。やっぱり寝ないとダメですね。自分も同じような考えで35時間ぐらいにゴールを目指したのですが甘かったです、うはは。
Commented by 竜胆急行 at 2014-04-23 01:11 x
私も、BRMのペースは、Dedacciaiで目一杯に走った時とBD-1でのんびり走った時で、あんまりタイムに差が出ない経験があります。
結局、その時間が自分の実力なんですね。
本来のペースを無視してムリしても、ツライばっかりで効果は薄いので、
自分のペースで楽しく走るのが一番じゃないでしょうか

そんな私も、今週末に超フラットの銚子400km試走に行ってきます♪

※私もフレッシュで房総を走ってたんですが、今回はさすがにニアミスしませんでしたね^^;;
Commented by Huret2100 at 2014-04-23 08:24 x
おつかれさまでした。無事でご帰還何よりです。市街地が多いのがあとの方で響きそうですね。うーむ… わたしだったら「ご老公の湯」に入ってそのまま沈没かもしれません。土砂降りの中、その辺りで寒い思いしたことを思い出しました。
Commented by 輪太郎 at 2014-04-23 11:11 x
たいへんだけれど、何となく楽しそうにも見えます。オイラには真似の出来ない世界です。5月に、250キロ個人サイクリングは予定しています。総合標高は、多分500mぐらいです(笑)。でも、平地主体で、距離を稼がないとオイラには無理ですからね。編集長には足元にも及びませんが、自分なりに長距離サイクリングを楽しみます。
Commented by ミウラSV at 2014-04-23 22:30 x
600kmお疲れ様でした。
うちのすぐ近くを走って行かれたんですね。自分がもう少し朝早く出ていたら抜かれたかもです。
それにしても本当に関東一周ですね。それも上手く山岳を避けて。とはいえやはり600km、とてもまねできません。
本番のほうも相当きつかったみたいですが、やはり自然相手のスポーツ、油断できませんね。
Commented by cyclotourist at 2014-04-24 13:59
シン3様
コメントありがとうございます。
DNS、残念でしたね。また元気な姿を
見せてください。

ばっきー様
おつかれさまでした。
なかなかシンドイ道中でしたね。
ひとりだったら水戸でDNFしてたと思います(汗)。

竜胆急行様
コメントありがとうございます。
フレッシュ参加できたんですね。おつかれさまでした。
それにしても、なかなか実力以上には
速く走れないものですね。

Huret2100様
コメントありがとうございます。
ご老公の湯は魅力的でしたが、あの位置・時間で
仮眠するのはリスクが高そうでした。
寒いけれど快晴だったのは幸いでした。

輪太郎様
コメントありがとうございます。
平地は平地で難しいですね。
長距離サイクリング、がんばってください。

ミウラSV様
コメントありがとうございます。
600km、ぜひ真似してください(笑)。
200kmからコツコツ走っていけば、
すぐに現実的に思えてきます。
Commented by はじ~ at 2014-04-24 20:34 x
本番はPC5で5時半からクローズ時間までの参加者を応援してました。
試走情報を早めにキャッチしていたら、応援に駆けつけたかったですが、ちょうどネットが不調な時期と重なって、フレッシュ参加者への応援メッセージもできずじまいでした。
次回は銚子を往復するフラットな400kmを試走するので、平地の難しさを体感してきます。
Commented by やの at 2014-04-25 16:01 x
600km完走おめでとうございます。やはりこの時期朝晩の寒暖の差が大きいですね。わたしも4年前のBRM424で温暖なはずの紀州で夜間どんどん気温が下がり、明け方峠の温度計が1℃を指していたのを見たことがあります。

寒さと眠気と単調さ。まさに三重苦ブルベですね。
Commented by cyclotourist at 2014-04-28 09:25
はじ~様
コメントありがとうございます。
応援、おつかれさまでした。
銚子往復もしんどそうですね。
がんばってください。

やの様
コメントありがとうございます。
寒暖差が15℃を越えると、相当の
装備が必要になりますね。
おっしゃるとおり、三重苦でした(汗)。
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