こんにちは、田村です。
先の土曜日は福岡を訪ねたわけですが、
翌日は京都へお邪魔しました。
鉄道ですと、途中下車ができるので、
博多→東京のきっぷを有効利用できます。
特急券はそれぞれの区間で必要ですけどね。
その京都でお迎えしてくれたのは……
太秦萌ちゃん!
京都市営地下鉄のキャラクターです。かわいいですね〜。
萌ちゃんに会うために京都へ……ではなく、
京都在住のベテランサイクリスト、Tさんに
お会いするためです。
Tさんは、『シクロツーリストVol.10』にて
京都北山の峠たちを執筆してくれた方です。
その圧倒的な情報量と経験に圧倒された僕は、
いつか案内して欲しいな〜とお願いしていたのです。
ようやく念願がかないました。
そして、今回の相棒は……
満を持して、MTBの登場!
アンカーXNC7です。
思い起こせばもう半年前、完成直後に
盗難にあってしまった薄幸のMTBですが、
警察が間に入って、めでたく戻ってきたのです。
*本件に関しては、もう少ししたら
状況を報告いたします。
北山駅で輪行を解除し、
本当に夢にまで見たサイクリングへ向かいます。
まずは舗装路で京見峠へ。
TさんはVIGOREのMTBです。
寒いなあと思っていたのも束の間、
すぐに汗ばみます。
20分ほどで峠の茶屋に到着。
空気圧を少し下げるTさん。なるほど……。
いよいよ「トレイル」です!
枯れ葉が舞う別世界。
こ、これがトレイル……。
日差しが当たるテラス。
金色って、意外と風景に馴染みますね。
あっという間に視界から消えるTさん。
は、速い〜。まるでついていけません。
TさんのMTBもサスはありません。
すいすいと木立を縫って進む技量に脱帽です。
八ヶ岳の夏沢峠で「山サイ」デビューは果たしていたものの、
いわゆる「トレイル」はほとんど初体験。
山サイとトレイルの違いは? なんて考えながら
なんとかTさんについていきます。
すごいのが、地図やGPSをまったく見ることなく、
分岐を判断し、時に林道へ入り、どんどん進んで行くのです。
まさに庭です。
とある池のほとりで
早めのランチタイム。
寒い季節のサイクリングでは火器があると
ほっとしますね。食べるのは
結局カップヌードルだったりしますが(笑)。
キャンピングガスを愛用するTさん。
休憩中は冷えるので、買ったばかりの
ダウンジャケットを着込みます。
モンベルのこれは、輪行袋ほどの収納袋に
収まるすぐれものです。
さて、念願の北山デビューを果たした
我が金色のMTBですが、さっそく改良の余地が
散見されました。
木立をすり抜けるトレイルでは、
バーエンドは危ないですね……。
また、ハンドルに付けたGPSが、路面からの衝撃で
すぐに下を向いてしまいます。
ステムに付けるべきでしたね。
ケンダの超軽量タイヤ「KLIMAX LITE」を
履いておりますが、幅は1.9インチ。
もう少し太いほうがよかったかも知れませんね。
下りでは涙目です。
セットバックしてるシートピラーも、
交換の余地ありかも。
Tさんのハンドル周り。
さりげない様子ですが、
たくさんの経験を経てたどり着いた完成形だと思われます。
タイヤは2.1インチ幅でした。
すぽっと出た集落では、北山杉の
「磨き丸太」を並べた独特の工房が目をひきました。
細道をつたって次なるトレイルへ。
小さな六地蔵。
どんな細道でも人の息吹が感じられます。
古来から人が行き交った道なのでしょう。
八ヶ岳や武蔵野の荒々しい風情とは異なり、
北山の山道はどこか人に優しいです。
おっかなびっくり下るワタクシ。
それでもなんとか下れたのは、
MTBの性能ゆえですね。以前の仮設パスハンターとは
段違いの安定感がありました。当然でしょうが。
今回、フラットペダルでしたが、
やっぱりSPDのほうがよかったかも、と思いました。
わずかながら担ぎもあり。
このMTBはスチールフレームとしては
かなり軽量に仕上がり、9.6kgです。
だから楽々……と言いたいところですが、
やっぱり疲れます。非力なんですね。
独立してからというもの通勤がなくなり、
ほとんど歩かなくなっちゃいましたし(汗)。
とある山肌からは、
京都の街が一望できました。
こんな大都市の近くに、MTBが真価を発揮できる
トレイルが縦横にあるのが不思議です。
このコンパクトさとアクセスのよさが
北山の魅力なんだろうなと思います。
無事に下界へ到着。
この時の安堵感は快感と言ってもよく、
病み付きになりそうです。
ご指導ご鞭撻、感謝です!
「田村サン、お土産ありますよ」といただいたのは……。
ご当地限定、「まどマギ」の八つ橋です。
ほ、ほむほむの和服、ほむほむ、ほむほむ……
失礼しました。
Tさんはこっち系の造詣もたいへん深く、
まさに僕の師匠なのでした。
あらためて、お礼申し上げます。
Tさんには、「トレイル」における
マナーや問題点なども教えていただきました。
万一に備えた充実した装備も必要です。
いつか、トレイル走行の楽しさやノウハウを
広くみなさんと共有したいと思いつつ、
MTBの次なる出番を夢想している今日この頃なのです。