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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

cyclo.exblog.jp

2冊同時刊行です!

こんにちは、田村です。

気がつけば10日ぶりのブログ更新です。
一時はもう二度とブログを更新できる
日は来ないんじゃないかと思ってましたが、
ようやく「校了」しました。

なんと、2冊同時刊行でございます。
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『シクロツーリストVol.9』です。
もう9号目なんですね。我ながらびっくり。
特集は「旅のプランニング・テクニック」です。

表紙の自転車、カッコいいな〜。
あ、僕のトーエイだ(笑)。前後に装備したバッグは
RSAサンバックスさんに作っていただいたエアロバッグです。

これまで、峠、林道、街道、東北などと言ったように、
興味別に縦割りするような特集を組んでまいりましたが、
今回は「プランニング」という。あらゆるサイクリングに通じる
横断的な切り口で構成しました。

発売は3月上旬ですので、ぼちぼち走りに行きたいな〜という
本能的な欲求(?)にお応えする内容となっております。

特に今回は、ベテランサイクリストのみなさんに
たくさんご寄稿いただき、日頃から実践されている
プランニング術やサイクリングの楽しみかたを
披露していただきました。

かつてニューサイ誌などで活躍された薛さんの
原稿も掲載しております。
長谷川のオヤジさんの原稿もいい味出してます。
一部で大人気のライター田中さんが徹夜で走ってます。

その一方で、今回が初めての寄稿という方にも
たくさんご登場いただき、まさに多彩。
読み応えは過去最高です。

そしてもう一冊はこちら。
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『サイクリングのためのGPS活用ブック』です。
筆者は、『シクロツーリスト』や『ランドヌール』を
支えていただいてるライター、宮田さんです。

自転車用のハンディGPSが普及しつつありますが、
実際のサイクリングでどのように使えば便利なのか、
意外と知られていない事柄が多いと思います。

この本では、アウトドアスポーツ全般やトレーニング用途は
あえて放っておいて、サイクリングに特化した使いかたを
さまざまな角度から解説しております。
僕自身、最近はGPSが手放せませんが、使いこなせば
もっともっとサイクリングの可能性が広がりそうです。
GPSをすでに使っている方も、まだの方も、
本書が新しいサイクリングのヒントになるはずです。


と、紹介することができて本当によかったです。
一時はどうなることかと思いましたよ、マジで(汗)。
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本は実に多くのみなさんに
お力添えいただき、はじめて形になります。

自転車のオーダーから完成までに
たくさんの工程があるように、本作りにも
いくつかの工程、段階があります。

・企画
「どんな本にすっか?」と考える、根本的な段階です。
『シクロツーリスト』の場合は、
“自転車ツーリングの本”という基本は
決まっていますので、特集の内容を
考えることになります。
単行本の場合は、テーマや筆者から考えます。
自転車にたとえると、車種や用途を
決める段階と言えましょうか。
雑誌っぽい本の場合、
いろんな方にアドバイスをうかがいながら
じわじわと特集の大枠から具体的な記事の
内容まで考えていきます。

・台割づくり
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大まかな特集全体の企画を決めたら、
具体的にどんな記事で構成し、どんな方に
原稿を依頼するかを考えます。
そして、徐々に「台割」と呼ばれる
記事のボリュームやページ順がわかるカタチに
まとめていきます。
フレーム設計みたいなものでしょうか。

・原稿依頼
・取材、撮影
雑誌っぽい本の場合は、この工程が
記事の数だけあり、並行的に進んで行きます。
また、当然ながら僕がすべてをこなせるわけもなく、
フリーや別の会社に所属する編集者やライターさんのお力を
借りて、物事をじりじりと進めていきます。
単行本の場合は、著者とマンツーマンみたいな感じです。

・ラフ
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いただいた原稿やお借りした写真、
撮影した写真などの選択が終わり、
誌面の構成要素が整ったページから
デザイナーへデザインをお願いします。
その際には、ラフとかサムネールと呼ばれる
簡単なメモをつけ、写真の位置や文章量などを
おおまかにリクエストします。

・デザイン
デザインにはふた通りの進め方があります。
「先割」と「後割」です。
“割”は割引の略じゃなくて、割り付け、
レイアウトのことです。

これは、デザイン発注時に
文字原稿があるか、ないかです。

「先割」は、まだ本文原稿がない状態で、
デザインを優先して進めてもらいます。その後、
デザインによって決まった文字数に合わせて
原稿を書きます。写真が多いページに向いてるようです。
先割りなのに、字数が多すぎる原稿を書いたりすると
デザイナーが怒ります。
僕はほぼ100%先割です。

「後割」は、すでにいただいた原稿があり、
その字数を収めることを優先して
デザインしていただく方法です。
読み物的な要素が強いページに向いてると思います。
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本誌のデザイナーGさん。
「私、自意識過剰なんで、写真撮らないでください!」と
怒られました……。

・原稿書き
先割のメリットは、原稿を書くタイミングを
ぎりぎりまで後ろに延ばせることです。
その間、次の取材へ行ったり、他の方の原稿を整理したり、
デザイン出しをしたりするわけです。
決して、書くのが嫌いなわけじゃないです(汗)。
ちなみに、専門誌の編集者として、僕は例外的に
たくさんの原稿を書くほうで(恥ずかしげもなく…)、
自分ではまったく原稿を書かない編集者も
珍しくありません。

・文字組み
できあがった原稿をページに入れてもらいます。
デザイン時に入ってる場合もあります。

20年以上前は、デザインと文字組みで必要な
技術や機材がまったく別々でしたが、
いまはどちらもパソコンです。だから、デザイナーさんが
文字組みまで行なうこともありますし、
文字組みは別の方・会社が行なうこともあります。

『シクロツーリスト』はデザイナーさんがぜんぶ、
今回のGPS本は、デザイン後の文字組みは
別の編集製作会社にお願いしました。
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水道橋にある事務所にて。
手前では、見慣れた面々(?)が校正中。

・校正
文字や内容に誤りがないか、確認する作業です。
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みんなで回し読み。
この時点で原稿が入ってないページもあったりすると、
緊張感が高まります。
某出版社では、けっこう怒号が飛び交ったりしたもんですが、
そ〜ゆ〜野蛮なノリは嫌いなので、
僕が関わる本の校正は、
淡々と粛々と進んで行きます(ほんとか!?)
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「赤字」を入れていきます。
いつも赤字が入らないように書いてるつもりなのに、
やっぱりどこかに間違いがあるんですよね……。
「大洗女子高校」じゃなくて「大洗女子学園」、とかね(笑)。

校正は筆者、編集者、専門の校正者など、
いろんな方がいろんな形で関わります。取材先などに
内容を確認してもらうこともあります。
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写真の色味などを確認するための
色校正紙にも、必要に応じて赤字が入ります。

校正が終わることを「校了」と呼んでいます。
そして、出力見本(プリントアウト)とデータが
印刷会社へと旅立っていきます。←昨晩がココ
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印刷会社から送られてきた
スケジュール表。いつも引っ張ってもうしわけありません……。

出版社に印刷機や製本のラインはありません。
実際に印刷して、製本してくれるのは印刷会社です。

と、こんな感じで本作りは進んで行きます。
この10日間、ブログも更新せずに
こんなことをやっていたのであります。

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いずれはこんな本も
作ってみたいな(照)。
by cyclotourist | 2013-02-19 18:06 | おしらせ | Comments(12)
Commented by 輪太郎 at 2013-02-19 18:50 x
またも素晴らしい本が出来るんですね。当然、2冊とも買います。待ち遠しいです。シクロ9号もちろん楽しみですが、GPS本も良いですね。しかし、ナビを買えば3機めになりますな・・・。
Commented by こじま at 2013-02-19 19:33 x
VOL9表表紙と裏表紙・・・差し替えたら売り上げが5割違っただろうにね。惜しかったなぁ。
自転車用GPSどの時点で買うかで、迷ったまま10年近く過ぎました。最近やっと使えるかなという性能に。後5年待っても良いかもと思っていたりします。(永久に買うタイミングが無いかもですね)
Commented by hiro at 2013-02-19 20:52 x
お仕事お疲れ様でした。
ブログの更新が止まっていたので、
お仕事が佳境を迎えてるのだなあと思ってました。
シクロツーリストVol.9、
どんな感じに仕上がってるのか、とっても楽しみです。
私も春の信州ツーリングのプランニングを
しなくてはいけません!
Commented by あるび at 2013-02-19 21:31 x
お疲れさまでした-。
「冊子のできるまで」参考になります。
Playing Managerとして”手”を動かす人。Managingに徹する人。
色々なのですね。 そういう意味ではウチの世界も同じですな。
Commented by ミウラSV at 2013-02-19 22:58 x
VOL.9楽しみにしております。
表紙の緑も明るくていいですね!
それにしても本を作る工程も大変ですね、でも編集長の人柄で、楽しい雰囲気にも。
かく言う自分も今とあるものの編集に取り組んでおりまして、関係者と色々とあーだこーだとやっております。(もちろんもっと簡素なものですけど)
自分もぼちぼち春の安曇野ツーリングプランを考え始めます。
Commented by はやん at 2013-02-20 00:35 x
編集業務お疲れ様でした。
春の旅の計画にて参考にさせていただきたいと思います。
多分行き先は、大洗か小諸で聖地巡礼の旅だと思います(笑)
発売が楽しみです。

Commented by cyclotourist at 2013-02-20 16:19
輪太郎様
コメントありがとうございます。
GPS本はガーミンのエッジ800Jの解説が
メインなので、輪太郎さんのお役に立てるか
自信がありません……。書店でご覧になって、
興味がひかれそうだったら購入を検討してください。
無条件に買っていただいても、役に立たなかったら
心苦しいですから(汗)。

こじま様
売り上げが5割「減る」と思いますよ(笑)。
こじまさんは、まずはケータイを買ってください。
GPS機能もありますよ。

hiro様
コメントありがとうございます。
信州、いいですね。僕も走りたいです。
またご一緒できる日を楽しみにしております。

あるび様
コメント&いろいろとありがとうございました。
本の作りかたは、出版社や媒体の性格によって
いろいろだと思います。僕の進め方が一般的なのか、
僕にもよくわかりません(笑)。

ミウラSV様
コメントありがとうございます。
安曇野もいいですね! 木崎湖、海野駅、
あれ、やっぱり舞台だ(笑)。

はやん様
コメントありがとうございます。
秩父経由で小諸へ行けば2倍感動しそうです。
コースも設定済みなので、春になったら行きましょう!
Commented by TABOO at 2013-02-20 21:48 x
田村編集長様
ご無沙汰しております。
早速2冊アマゾンで予約させていただきました。
特にガーミン800Jを使いこなせていないので楽しみです。
Commented by cyclotourist at 2013-02-22 18:01
TABOO様
コメントありがとうございます。
800J、お持ちだったんですね。
なかなか使いこなすのが難しい機器ですが、
今度の本が少しでも参考になれば幸いです。
Commented by ながはま at 2013-02-26 20:01 x
すいません。「もう誰も迷わない」っていう語呂になぜか余計なものを感じた気がするのですが気のせいですよね?
Commented by 吉良 at 2013-02-27 05:10 x
シクロツーリスト誌は、僕の地元愛知の三河でも、売ってるので、購読させて頂いてますが、ランドヌール誌は、まだ一度も見た事がありません。
何故?(笑)
Commented by cyclotourist at 2013-02-27 16:40
ながはま様
コメントありがとうございます。
僕が知ってる語意の8割はアニメ系なので、
なにかデジャブーを感じても見逃してやってください。

吉良様
コメントありがとうございます。
『ランドヌール』は印刷部数が少ないのです。
『シクロツーリスト』も決して多くはないのですが…。
ぜひ、書店さまにご注文ください。
心からのお願いです。
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