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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

cyclo.exblog.jp

オーダー車で振り返る3年間

こんにちは、田村です。

いよいよ今年も残りわずかですね。
まだまだしないといけない仕事はあるはずなのに、
頭はなんだかボーッと店じまいモードで、
来し方行く末を考えちゃったりします。
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思い起こせば3年半前、この一台を手に入れてしまったことが、
今に続くオーダー車中毒のはじまりでした。
トーエイのランドナー(650×32B)です。

2009年の9月にエイ出版社から刊行された
『旅する自転車の本』の記事にあわせてオーダーしたものです。
初めてのオーダーでしたので、ベロクラフトの大槻さんに
おんぶに抱っこでご指導を仰ぎ(今もですが)、
すてきな一台を作ってもらいました。

それまで乗ってきたメーカー完成車とは
ひと味もふた味も違う乗り味、そして端正なスタイルに
魅了されてしまい、自転車に対する接しかた・楽しみかたが
大きく変わるきっかけになりました。

ラグ付きのスタンダードフレームで、
総予算は30万円弱だったと思います。
最近になって、周囲の失笑を買いつつ(?)
WレバーをSTIレバーに変更して実用性をアップさせ、
未舗装の林道を含むツーリングで活躍中です。

ちなみに、フレームカラーの青は
ブルートレインのつもりでしたが、思ったより
明るく仕上がり、それはそれで気に入ってます。

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2010年の6月に完成した
ロイヤルノートンのキャンピング(650×42B)です。

キャンプツーリングが昔っから好きだったものの、
MTBとか、MTB系のパーツを使ったモダンなツーリング車でしか
キャンプツーリングをしたことがありませんでした。

「いつかは伝統的な4サイド」と漠然と考えていたスタイルを
実現したのが、この一台です。
こちらも、ブロデュースはベロクラフト大槻さんです。
オーダーと実際のツーリングの様子は
2010年の8月に刊行された『自転車と旅Vol.2』に
掲載させていただきました。当時、フリーという立場で
この実業之日本社のムックの編集長だったんです。一時的に。

クロスドシートステーや、
サイド枠付きのキャンピングキャリアなどを採用し、
思い描いていたキャンピングそのものに仕上がりました。
そのキャリア製作にけっこう費用がかかり、
40万円ほどかかりました。

太いタイヤのおかげで乗り心地はマイルドです。
サイドバック4つとフロントバッグを備えたスタイルは
戦車のような迫力に満ちてます。
しかし、リアキャリアのかなり後方にバッグを付ける
このスタイルは、荷が重いとしばしば
自励振動、共振現象を発生させ、高速走行は不安でした。

そしてなにより、そうしたスタイルで
旅に出ることができるのは、年に一度あるかないか……(悲)
ランドナーをすでに所有していたこともあり、
もっとも乗車頻度が少ない一台になっております。

フレームカラーのオレンジは、緑のバッグを前提にして
湘南電車のつもりです(笑)。

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2011年の4月に完成した
トーエイのスポルティーフ(700×27C)です。

「舗装路の峠越え」という、もっとも
身近(?)なツーリングシーンに合わせて
作ってもらいました。プロデュースしてくださったのは
バイシクルショップ玄の吉澤さんです。

ランドナーで用いたパイプ、カイセイ022より
ワンランク薄くて軽い8630を使ってもらい、
カンパニョーロのアテナ11スピードなどモダンな
パーツで組んでもらうことで、9kg半ばの重量に収まった
軽量スポルティーフです。
こちらは今に続く『シクロツーリスト』の第二号で
紹介させていただきました。

重量7kg台が当たり前のロードに比べると、
「軽量」なんて恥ずかしくて言えませんが、
日帰り〜宿泊まりの数泊ていどのツーリングでは
ベストといえる存在になりました。

やはり、狙って行かない限りダートには遭遇しませんし、
仮に少々のダートだったとしても、27Cなら問題なし。
実際、大弛峠の長野側をコレで下ったこともあります。
(激しく後悔しましたが)
というわけで、最近のツーリングでは
いちばん活躍した一台です。
こちらも製作費用は40万円ほどでした。

フレームカラーは山手線をイメージ。
まあ、好きにしろって感じですね(笑)。
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2011年の11月に完成した、
ケルビムの次世代型ツーリング車、ランブラーです。
当初、700×27Cでしたが、現在は25Cに。

なんとなくトラディショナルだった前3台とは
ガラリと変わり、斬新なデザインと装備をもった自転車です。
ケルビムのショーモデルだったランブラー零号機に
ひと目惚れし、その量産初号機として作ってもらいました。
短足の僕に合わせてサイズダウンしたためか、
一部で「ショーモデルよりカッコ悪いじゃん」と
言われてしまいましたが、やむを得ません(泣)。

電動メカ、ハブダイナモ、ディスクブレーキなどを装備した
この一台をオーダーした最大の理由は
「ブルベ」を知ったことです。

想像できない長距離、夜間走行、雨天走行などに
対応するため、世にもゴージャスな仕様となりました。
重量は10kg代半ばと、少々かさみました。
これは『シクロツーリストVol.6』や、
続いて創刊した『ランドヌールVol.1』に掲載しました。

優雅で女性受けする(ほんとですよ!)デザインですが、
フレーム剛性はかなり高く、乗り味はツンデレ風です。
このランブラーのおかげで、今年は200〜600kmの
ブルベを走りきることができました。

製作費用は……ずいぶん高くなっちゃったんで
誌面にはハッキリ書かなかったのですが、
内蔵工作してもらったフレーム代と
パーツ代などをぜんぶ積み上げると
70万円近くになりました……。ひえ〜。
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今年の7月下旬に完成した最新鋭機、
マキノサイクルファクトリーのロードです(700×25C)。

どっぷりとハマったブルベを少しでも楽に
走るために、なりふり構わずオーダーしました。
プロデューサー坂西さんの
「硬いフレームのほうが疲れない」という考えを、
スチールフレームで追求してもらった一台です。
これは9月に刊行した『ランドヌールVol.1』や、
これから出る同第二号で紹介しております。

軽い、速い、疲れない(いずれも自分比)という
ブルベを走るためには理想的な一台です。
勢い余ってGOKISOホイールを採用し、
久しぶりにキャッシングしました(汗)。
メカは電動アルテグラで、その分、総重量は
けっこう重くなっちゃったのですが
(GOKISOにして総重量9kg弱)
フレーム自体は1500gとスチール最軽量級です。

坂西氏いわく「やりたい放題よくばった仕様」のフレーム価格は
約29万円。こちらもひぇ〜という感じですが、
一部消耗品に相当するパーツ代を
経費で落とすことに成功し、なんとか事なきを得ました。

なにはともあれ、今年下半期の手強いブルベの数々を
走ることができたのは、このマキノ号の
性能に負うところが大です。

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今月、仕上がったばかりの
リニューアル・スポルティーフです。

先の山手線号の電装系をハブダイナモに換装し、
吉澤さんをして「二日かかった。二度とやりたくない」と
言わしめた電装コード類の内蔵(カーボンブラシ追加)を
実現していただきました。
ぱっと見、ハブダイナモ装着車には見えないでしょ?
これでフロントライトとテールランプの双方で
電源切れを心配せずに済むようになりました。

ケルビム号、マキノ号と快速指向の強い自転車を
ブルベに実戦投入してきましたが、
「太いタイヤでフロントバッグありのほうが総合的に速い(=楽)」
という、ブルベの泰斗、ヤン・ハイネ氏の意見に影響され(惑わされ?)
愛用のスポルティーフを改装してもらったのです。

もちろん、ふだんのツーリングでも電装が強力であるに
越したことはないですから、より頼もしい旅の相棒となりました。
この一台は、来るべき『ランドヌールVol.2』に掲載したのですが、
完成が締め切り直前だったため、触り程度です。
続刊で改装の効果などを紹介したいと思っております。

ちなみに、フレームカラーのモチーフは
東北新幹線「はやぶさ」です。
改装費用は17万円ほどかかり(けっこうパーツ替えたので…)、
まだ10万円しか払ってません(汗)。


今年は加速度的に自転車が家計を圧迫し、
経済的にも心情的にも火宅の人になり果てました……。
来年はどうなることやら。このままでは
子供の親権がなくなりそうで寂しいわい。

でも、年に一台くらいは、今後もオーダーしたいものです。
浮気性なんですかね〜。そのうち作る車種がなくなって、
ひとりで乗るタンデムとか、贈る相手がいないミキストとか、
作ってしまいそうな自分が怖いです(笑)。


勝手に5段階評価
(★が多いほど好印象)

トーエイ・ランドナー
 乗り心地:★★★★★
 巡航性能:★★★☆☆
 加速性能:★★★☆☆
 夜間走行:★☆☆☆☆
 雨天走行:★★★☆☆
 積載能力:★★★★☆

ロイヤルノートン・キャンピング
 乗り心地:★★★★★
 巡航性能:★★★☆☆
 加速性能:★★☆☆☆
 夜間走行:★☆☆☆☆
 雨天走行:★★★☆☆
 積載能力:★★★★★

トーエイ・スポルティーフ
 乗り心地:★★★★☆
 巡航性能:★★★★☆
 加速性能:★★★☆☆
 夜間走行:☆☆☆☆☆
 雨天走行:★★★☆☆
 積載能力:★★★☆☆

ケルビム・ランブラー
 乗り心地:★★★☆☆
 巡航性能:★★★★☆
 加速性能:★★★★☆
 夜間走行:★★★★★
 雨天走行:★★★★★
 積載能力:★☆☆☆☆

マキノ・バンザイプロデュース号
 乗り心地:★★★★☆
 巡航性能:★★★★★
 加速性能:★★★★★
 夜間走行:★★★☆☆
 雨天走行:☆☆☆☆☆
 積載能力:★☆☆☆☆

トーエイ・スポルティーフ改装後
 乗り心地:★★★★☆
 巡航性能:★★★★☆
 加速性能:★★★☆☆
 夜間走行:★★★★☆
 雨天走行:★★★★☆
 積載能力:★★★☆☆
by cyclotourist | 2012-12-21 13:00 | おしらせ | Comments(12)
Commented by 輪太郎 at 2012-12-21 19:25 x
この華麗なる遍歴を各ムック本,雑誌ずっと見守ってきました。素晴らしい,凄すぎる遍歴です,足跡です。この間のオイラは,2010年3月,なじみの店の閉店時,セールのスペシャのクロス(7万→4万)を買ったぐらいかな。でも今年秋は,かなり乗りました。今はまた乗れない時期ですが(複雑な事情あり),やっぱりまず自転車は乗らないと。年末・年始は少しでも良い,ポタでも良い。楽しみたいです。
Commented by hiro at 2012-12-21 20:25 x
こんばんわ。
3年で5台のオーダーとは凄いペースですね。
それだけシクロツーリストとランドヌールへの製作に
打ち込まれて来た証拠なのでしょうね。
私なんか、5年前に作ったロードが一番新しくて、
マンション住まいなので、これ以上台数が増やせません。
でも、何故か新しいツーリング車の建造計画があったり。
完成してもお店に暫く置いといて貰いましょうか(笑)
Commented by あんこう辺 at 2012-12-21 23:42 x
家庭とのバランスのとり方を名古屋の御大などに取材して、特集組んだらいいと思います。
Commented by NOM at 2012-12-22 00:39 x
田村さん!いいなぁ~(笑)あとはローラー用とピストとフルカーボン車と・・・・ここまでを毎年繰り返し組むと楽しいですよね。あ、それと娘さんのも組まないと。毎号楽しみになりますね!!
Commented by ミウラSV at 2012-12-22 07:43 x
旅する自転車の本からずっと見てましたが、3年で5台とは凄いですね。これも職業から来る必然性でしょうか。
自分も6年で3台と傍から見れば・・・
パーツ組み換えも入れると実質的には3.5台?
目的ごとに1台を持つのは自転車趣味人としては、極めたくもあります。しかもきちんと乗る事が大事ですね。
スポルティーフ改もどんなハブダイナモ使っているのか、興味津々です。
Commented by ZENON at 2012-12-22 11:40 x
以前、少し古いスチールフレーム自転車を集めている外人さんとお会いしたことが有るのですが、その時の愛車がホルクスだったのですが、その入手経緯を聞くと・・・
(1)とあるマンションの駐輪場でホルクスを見つける
(2)乗られている雰囲気がなかったので、思い切ってオーナーの家を尋ねる
(3)出てきたのは女性で、ホルクスは元旦那さんのモノとのこと
(4)相談もなしに、何十万もするホルクスを買って来たので大喧嘩となり、それがきっかけで、結局は離婚!!
(5)自分は自転車には興味が無いので、持って行ってくれても構わない!!
(6)結果、タダでホルクスをゲット(笑)

編集長も、お気をつけを・・・!?
Commented by はやん at 2012-12-22 14:58 x
それぞれの自転車の美しさも去ることながら
カラーリングを鉄ちゃんシリーズ化されているのが素敵だと思います!
僕も色、乗り心地共にリゾートしらかみ号の様な自転車をオーダーしたいです。

しかし、これだけお持ちだと保管が大変そうですね、、、。
Commented by cyclotourist at 2012-12-22 18:38
輪太郎様
そして見守っていただき、ありがとうございます。
お父さんみたいですね(笑)。
年末年始、走れるといいですね!

hiro様
新車建造計画、いいですね〜!
たしかに、お店に置いてもらえると助かりますね。
めったに乗らないキャンピングは、僕も一時は
ショップに放置プレイでした。

あんこう辺様
微妙なコメントありがとうございます。
僕はもうバランスなんて考えてません!
一点突破です。

NOM様
コメントありがとうございます。
実はカーボンロードも欲しかったりして(笑)。
やっぱりルックですかね!

ミウラSV様
スポルティーフ改のハブダイナモは、
使っている人を見たことがない(笑)
東京サンエス扱いのコンパクトハブダイナモです。
まだ通勤でしか乗ってないので真価は分りませんが、
近々リポートいたします。

ZENON様
コメントありがとうございます。
ホルクスとのすてきな出会い、いいですね。
女性もゲットしちゃったりして(照)。

はやん様
おっと、はやんさんも鉄道好きとは、
隅に置けないですね〜(笑)。

それにしても、ガルパンの最終回が
延期になって悲しいです……(泣)
Commented by こじま at 2012-12-22 22:23 x
誰でも熱中時代は有ります。そろそろ、ブレーキを掛けるか・1台手放して1台作るか(都会の住宅環境で)と言う時期にさしかかっていますね。
お預かりしますよ。
Commented by 吉良 at 2012-12-23 18:09 x
凄いペースのオーダーですね(笑)

趣味を仕事にされているのは、大変素晴らしいと思いますし、とても羨ましい限りです。

もしGOKISOホイールの保管場所に困ったら、当方にて、お預かりいたしましてエージングいたします(笑)
Commented by cyclotourist at 2012-12-23 21:10
こじま様
経験者は語る……ですね。
こじまさんの熱意とご住宅環境がうらやましいです。

吉良様
コメントありがとうございます。
ホイールの保管場所は、幸いにしてまだあります(笑)。
部品は人に譲ったりして、意外と持ってないんです。
Commented by こんにちは at 2014-05-30 12:21 x
当方トーエイ650A(フレーム状態)、某700C(フレーム状態)、アルミロードレーサー、アルプスワールドローバーを所有しています。本格的なランドナーというとやはり650Bかと思います。憧れです。ホイールは32Bを選択すべきでしょうか?悪路は走りません、フロントバックのみです。標準は32Bでしょうか、38Bでしょうか?宜しくご指南願います。
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