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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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ブルベを完走するために。第2回(全3回)

スタート地に隣接する「満天の湯」で
睡眠時間の補完計画を実行。

しかし、つけっぱなしのテレビがうるさくほとんど眠れず……。
こんなことなら、家で寝て、輪行でスタート地へ
向かえばよかったです……。
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22時半頃、健康ランドを出てコンビニへ寄ります。
補給食などを物色したところ、
「スポーツようかん」なるものを発見。
とりあえずコレを2ふたつと、
焼きおにぎりを行動食として買っておきました。
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スタート場所でマキノサイクルファクトリーの坂西さんと握手!
ご存知、僕のマキノ号の生みの親です。
ちなみに、二人とも1971年生まれのヒロシです。

「走って作る」がモットーの坂西さん、今回は
新型カーボンフレーム(!)の実走テストを兼ねて
参加したとのこと。しかし、深夜スタートなので
色が黒いプロトタイプ自転車の詳細が分りません(笑)。
それはまたのちほど……。
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ブルベの魅力に目覚めた奇特大学生ツーリスト、
五十嵐くんも参加!

『ランドヌール』にもリポートを掲載した
先の200km初ブルベ完走に味を占めたのか、
今回も愛用のランドナーで登場……って、
二度目のブルベで600km! これが若さか……。
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装備チェックを受け、5分おきの三班(だったかな?)に
分かれてスタートするランドヌールたち。
総勢70名ほどが参加。
これまで参加させていただいたブルベでは、
いつも数名の女性がいらっしゃいましたが、
今回はゼロ……。100%男らしいブルベとなりました。

これまで二回600kmブルベを完走した僕ですが、
二回とも舞台は好環境の北海道。
初めての本州、初めての深夜スタートに緊張……というか、
スタート時ですでに眠いです(笑)。
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利根川を越え、県道をつないで
北に向かうランドヌールたち。
つくばまでは右左折が多く、ひとりでは迷うこと必至。
20人ほどの長大編成列車に乗っかります。

しかし、序盤で無理な走りは絶対に禁物です。
まだ元気なので他の方のペースに合わせたくなりますが、
それは避けるべき。後ろにつく安心感は魅力ですが、
無理せず付いて行ける範囲にとどめ、
自分のペースより速いなあと感じたら、
あっさり列車を見送るべきです。

振り返れば今年の3月、初めての400kmブルベでは、
序盤で張り切り過ぎて、中盤以降に大失速。
膝の痛みにも見舞われました。その教訓が
マイペースの大切さを体に覚えさせてくれました。

最初のPC(通過チェック)までは、距離85.7km。
長い……。途中のコンビニに寄りたい誘惑をぐっとこらえ、
ポケットに突っ込んだスポーツようかんやおにぎりを
むしゃむしゃ食べながら走ります。
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3時40分過ぎに、PC1である益子のセブンイレブンに到着。

今回、ホテルを取っておいたこともあり、
だいたい平均速度20kmで計算し(停車時間ふくむ)、
各PCなどの到着予想(目標)時間をあらかじめ定めておきました。
PC1は午前4時着という計画でしたので、
まずは予想どおりの展開でひと安心。気温は20度ほどで快適です。

食べる時間がそれなりに生じる弁当類は買わずに、
ゼリーと菓子パンをカフェオレと共にその場でいただきつつ、
もう一個のゼリーとランチパックを
ジャージの背面ポケットに突っ込み、行動食に。
そして、ドリンクボトルに水を1リットル補給。
ひとつのボトルは水だけにして、もうひとつには
BCAA入りスポーツ飲料の粉末を放り込みます。
停止時間は約20分。もっと短くしなきゃと思いつつ、
ついつい一服しちゃうので……。
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5時には明るくなり、周囲のようすが見えると
やっぱり安心します。
それと共に眠気も増しますが、栃木県内を国道294号で
淡々と北上。

……気づきました? GPSの画面に
心拍数とケイデンスが表示されていることに。

ガーミンのエッジ800Jには、標準で心拍計と
ケイデンス計が付属します。

そんなものは風と心に聞けばいいじゃん(笑)、と
思って付けてなかったのですが、
しばらく前から心拍計とケイデンス計も装備。
なぜって……『ランドヌール』の三船さんの記事に
それらを使いこなすメリットが書いてあったからです。
やっぱりペース作りに役立ちますね。
今ごろなにを…って話ですが(笑)。

僕の場合、心拍120〜130と、ケイデンス80の維持を
目安に走りました。最大運動強度の7、8割が
走り続けられる範囲だとか……すいません、僕ごときが
語ると怪しいので、どうか三船さんの記事を
お読みください。

やはり、ほどなくして眠気が
きついレベルに上昇。
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5時半、コンビニに寄ってドリンクとガムを購入。
なるべくPC以外のコンビニには寄るまい、と
期していたのですが、やっぱり無理。

ふだんはこうしたモノを採らないので(フツーそうか)、
たまに採ると効く……気がします。
おかげさまでしばらくは眠気から解放されました。
あと、歌うのは眠気防止に効果的です。恥ずかしいので
前後に人がいない時の限定ですが。
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GOKISOホイールは
期待以上の滑らかな走りをもたらしてくれました。
発進時の踏み出しは決して軽さを感じさせませんが、
車輪が一回転もすれば実力を発揮し出します。
そして、ペダルを回さなくても推進力が
持続する時間が長く、するする自転車が前へ
進んでくれます。

4年ほど前、はじめてスチールのオーダーフレームを
手に入れたとき、その滑らかな走りに驚きました。
まるで自分だけ追い風に恵まれているような
印象で、体にフィットした自転車のすばらしさを実感し、
それ以来、オーダー車の魅力にはまってしまいました。

このGOKISOホイールの気持ちよさは、
オーダーフレームの心地よさに通じるものがあります。
足を止めても加速感が続き、どんどん距離が伸びます。
高価ですが「高い買い物をした」という気にはならず、
「助かるよ〜」と感謝の念すら芽生えました。

ただ、こうした「違い」は体感的なもので、
圧倒的に凄い、という方もいれば
あんまり分らないよ……という方もいます。
だから、数値で分りやすい重量という性能が
重視されるんでしょうね……。

また、苦手な平地対策としてディープ系のリムにしたのですが、
その恩恵は……僕にはわかりません(笑)。
平地ではせいぜい時速30kmしか出せないですし、
スポーク本数が多いので見た目ほど空力効果はなさそうです。

こんなことを自問自答している間に、
ブルベでは走行距離が伸びるものです。
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距離158kmを走り、
7時20分過ぎに栃木と福島の県境に到着。
この「堺の明神」峠を越えれば、いよいよ東北です。

8時に距離169km地点のPC2の白河に到着。
目標から30分ほど早く着くことができ、
先行していた坂西さんと再会。

通常、速い人とはスタート地点で別れたきりで、
二度と会えることはありません。この奇跡的な
再会を奇貨とし、コバンザメのように付いて行くことにします。
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ブルベの少し前に交通事故にあってしまい、
今日は絶不調だという坂西さん。

そうでなければ僕が一緒に走る機会など
永遠にないでしょうから、事故に感謝です(おいおいおい)。

新フレームの乗り心地を確かめつつ、
かけ水などして進む坂西さん。
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ボトルの一方を真水にしておくと、
こんなこともできるんですね。気化熱で涼しくなります。
そんな振る舞いが必要なほど、
PC2以降は気温がぐんぐん上がります。
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ベテランの方の後ろを
走らせていただくと、さまざま勉強になります。
フォームやライン取り、使うギヤ、サインの出し方など……。
発見が多いのは初心者の特権です。

そしていよいよ会津盆地の前に立ちはだかる
峠区間が迫ってきます。
「登りはゆるゆる行きますから、先へ行って」と
坂西さんが言うので、いつまでも僕が付きまとうのも
ウザかろうと思って先へ。
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勢至堂トンネル。標高658m。
ここまでの走行距離は、ほぼ200km。
僕は「完走が見込める!」と思いました。

ブルベでは、だいたい1/3の距離が
進退を決める目安だと思います。
走行距離がひと桁の時点では、本当に走れるんだろうか…と
いつも思いますが(200kmブルベでも)、
1/3を過ぎると、お、もうこんな走ったんだ、と
先が読めるような気になれば、あとは時間が解決します。
逆に、1/3時点で体のどこかに痛みを感じたり、
走る気が盛り上がらない時は、リタイアするのも
賢明だと思います。

勢至堂は、関ヶ原の前哨戦や戊辰戦争において、
常に東北側の守りとして立ちはだかった要衝で、
近隣に史跡看板をいくつか目撃。しかし、さすがに立ち寄る
心の余裕はなし。それがブルベの定めです。

国道294号を進んで行くと、黒森トンネルの手前で
AJ千葉のスタッフさんが待つ
「シークレットポイント」が登場。
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いい本をお読みですね〜(笑)。
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用意されたゾウさんジョーロで「黒森強清水」を水浴び。
生き返ります。
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黒森トンネルを抜け、会津盆地に下って行くと
黄金色に色づいて、頭を垂れた稲穂がお出迎え。
今年の新米は福島産を買おうと思いつつ下ります。
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下るほどに気温は上昇。
メーターが35度とか異様な数値を出しますが、
見ないことにして喜多方へ。
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11時、GPSが電力切れをうったえるので、
停止してUSB補助電源を接続。
電力の消費を抑える設定にしても、やはり10時間少々しか
もちません。
まあ、止まる理由にもなって
うれしかったりして(笑)。停車したコンビニで
缶コーヒーとようかんを2つ購入。

先の北海道ブルベは分岐が少なく
「使わない時は切る」作戦でGPSの電源を保たせたのですが、
さすがに本州のブルベは分岐地点が多く、
そんなズボラな方法ではしのげません。

で、大容量5400mAhのバッテリーを持参したのですが、
自転車へのうまい装備方法を構築できず、
とりあえず使う時だけ、キューシートホルダーへテープで
固定することに。
こ〜ゆ〜その場しのぎスタイルは嫌いなのですが、
トップチューブバックも避けたいので……いずれ、
なにかうまい装備方法を実現したいものです。

そしてこのあたりから、停まる度に
膝や首、肩にエアーサロンパスを塗布。
痛みを発する前に使うのが大切だと思います。
冷たくて気持ちいい! ですし、
本格的に傷み出した後の対処療法は効果薄いです。

ちなみに、トイレに入るたびに、
肌やパッドにはアソスのシャーミークリームを
たっぷり塗り直しています。これも、先の400kmで
学ばされた教訓故です。

こうした先を見越した行動ができていれば、
僕の人生も今とは違ったんだろうな〜と、
フラれた女性を思い出したりして(笑)。
ブルベ中は、基本的にヒマなので、
いろんなことを考えるんですよ!

さて、ちょうど12時ごろ、256km地点で折り返しとなる
PC3道の駅「喜多の郷」に到着。予定の13時より
早く着くことができ、まずは上出来とひと安心。そして
スタッフがいらっしゃる有人PCなので癒されます。

ちなみに、ここの制限時間は17時4分までの設定ですが、
それに対してのアドバンテージは気休めです。
各PCの制限時間は、平均時速15kmで算出したものですが、
単純に距離だけを割ったもの。今回のように、
コース後半にも勾配がある場合は、制限時間を
目安にして走ったらリタイアは必至。コース全体を通した
自分なりの通過時間の予測目標を立てる必要があります……
と、偉そうに言うのは簡単なのですが(汗)、
初心者ながら過去の経験で思うに至った次第です。
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基本、グルメにはまるで興味がない無粋な僕ですが、
なにを血迷ったか「ラーメンピザ」を注文。
この道の駅には、ラーメン丼、ラーメンピザ、
ラーメンバーガーなど
強引なB級グルメが揃っているのです。
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さすがに完食できず、到着した坂西さんに半分以上を進呈。
ちなみに坂西さんは、通常の喜多方ラーメンと
バーガーを注文してました。3種目制覇ですね。

40分ほどを道の駅で過ごして出発。ここには
スタッフが仮眠場所を用意してくださっており、
それはかなり魅力的でしたが、先を目指します。

なるべく早く郡山に着きたい……。20時半に着いて、
3時間30分眠る! もはやその計画が最高の
走るモチベーションとなってくれました。

さて、道の駅を出発後、来た道を5kmほど折り返します。
その区間で、PC1で見かけて以来
消息不明の五十嵐君ともすれ違えるかなと
思ったけれど、姿を見ず。苦戦が予想され心配ですが、
僕にできることはなし……。



次回予告!
ランドヌールの前に立ちはだかる
裏磐梯の峠道。
そして二度目の夜と二度目の猛暑。
完走を危うくさせる要素満点の
次回、お楽しみに!
by cyclotourist | 2012-09-11 00:33 | おしらせ | Comments(0)
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