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シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記

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娘と伊豆サイクリング

こんにちは、田村です。

季節の移り変わりを感じる今日この頃です。
気温や景色に加え、アニメが好きな人だと、
その終わりと始まりにも季節を感じるものです。

最近のアニメはワンクールがだいたい12話なので、
三ヶ月ごとに新作が始まります。
秋アニメ、冬アニメ、春アニメといったように、
季節とリンクして語られることが多いです。
ふつーのドラマとかもそうかも知れませんが、
最近はとにかくアニメの本数が多いので、
季節の変わり目はなにかと気がそぞろになります。

今は秋アニメが中盤に差しかかる頃合いですが、
やっぱり「ラブライブ! サンシャイン!!」が
いちばんの人気作でしょうか。
自分も好きですが、小学5年生になった娘も
熱心にみているアニメです。
ちょっと田舎の女子高生たちが、母校を存続させるために
アイドル活動を始めるという話。
そのおもな舞台が、伊豆の内浦(沼津市)だったりします。

そこで、「内浦へ行ってサイクリングすっか?」と
娘をさそったところ、珍しく「行く」とのこと。

最近は親父の言うことなんかちっとも聞かず、
アニメを見ることとラノベを読むこと、そして
ゲームにしか興味がない引きこもりになってしまった
娘ですが、サンシャイン!!のおかげで外に出る気分に
なったようです。こんなところが親父に
似てしまうのも不憫です(汗)。
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先の日曜日、新幹線で三島駅にワープし、伊豆箱根鉄道に乗り換え。
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サンシャイン!!のラッピング電車に乗り込みます。
部分的にシールを貼っただけじゃなく、全面フルラッピングという
気合いの入った車両です。
もちろん、事前に運行予定表をWebで確認し、
これを利用できるタイムスケジュールを組んだのです。
小学5年生になった娘ですが、学年中でひときわ背が低く、
まだ輪行袋が歩いているようです。
自分で持つだけ偉くなったもんですが。
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線形がいいわりに揺れる電車。
沿線は基本的に住宅地なのですが、ときおり田畑が広がり、
そんなところでは富士山がど〜んと顔をだします。
冠雪した富士山はやっぱり美しいものです。
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伊豆長岡駅で下車。ごらんのように、駅舎が
サンシャイン!!祭り状態ですごいことになってます。
今回は伊豆長岡駅から走り出し、修善寺から戸田峠をめざし、
そこから急降下で内浦をめざします。
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こんな感じで、西伊豆の付け根を小さく
ひと周りするルートを予定しました。内浦をめざすなら、
沼津から海岸沿いを南下するか、伊豆長岡からすぐの
三津坂を越えればすぐなのですが、せっかく伊豆まで来て
峠のひとつも越えないのはもったいないですから。
娘にも「峠を越えるから」と言ってあります。
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二台の自転車を組み立て、出発準備。
フレームサイズ350mmのジュニア用ロードですが、
だいぶシートピラーとステムが長くなりました。
少し前にステムを70mmから100mmに交換し、
なんだかレーシーな雰囲気?
ピラーが出たことと車輪が小さいことが相まって、
大型サドルバッグ(オペハネグラの10リットル)も
余裕で装着できるようになりました。
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伊豆長岡駅には立派な売店があります。
地元とラブライバーに人気の「のっぽ」という
パンを買っておきます。食べ物と時間さえあれば、
越えられない峠はない、と思っております。
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狩野川の土手に出て、ゆるゆると南下。
修善寺の手前まで、こうしたクルマに気を使わない道を
選べるのがうれしいところ。
「やっぱり自転車って気持ちいいな〜。だろ?」
「……」
「修善寺って、有名な温泉があるんだぜ」
「……知らない」
「足湯とかしていくか」
「……しない」
伊豆長岡駅の華やかさに当てられ、すでに
テンション爆上がりの自分に対して、
娘はいまいちノリが悪いです。
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10kmほど走り、修善寺のコンビニで小休止。
「サンクスって、ファミマになるんだよね」
妙なことには詳しい娘。
ここも12月にはファミマになるそうです。
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修善寺から戸田峠への上りに入ります。
距離10kmで標高差600mのアップです。
時は10時半。何時に着けるやら……自分なら所要1時間なので、
その倍として、お昼過ぎには付くだろうと
いちおうは時間の経過を見込んでおきます。
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途中、「虹の郷」というテーマパークに立ち寄り。
ここもサンシャイン!!に登場して舞台となりました。
園内には入りませんでしたが、入り口に自販機があり、
ちょうどよい休憩ができました。
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「なんか前より遅くなってないか?」
「……」
「ゲームばっかしてるからだな」
「……父ちゃんもしてるじゃん」
「前はさ、バーッと勢いよく走って」
「……」
「すぐ疲れてたじゃん」
「……」
「今はずっと遅いな」
「……」
「年とったな。なんかおばさんぽい」
「……父ちゃん、うざい」
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峠までは、虹の郷以外に休憩ポイントもないので、
ちょっと路肩が広いところで休憩を数回。
「のっぽ、食べろよ」
「……」
「のっぽ、けっこううまいだろ」
「……ピーナッツバター嫌い」
「じゃあ、こっちの塩味を食べろよ」
「……フランスパンみたい」
止まると座りこんじゃうところがアレですが、
押して歩くのはいやみたいで、遅くても
乗って進もうとするのが偉い?
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力走2時間、ようやく達磨山レストハウスに到着。
あいにく富士山は雲に隠れてしまいましたが、
ここならではの海と山の絶景が広がります。
「な、すごいだろ」
「……」
「万歳くらいしてみろよ」
「……あー、ばんざい」
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レストハウスで鹿肉焼きオニギリというのを
いただきました。
「どう、うまいか?」
「人によるかな」
「……そうだな」
「こんにゃく食べたい」
「カロリーないぞ」
「太らなくていいじゃん」
親子で価値観が大きく違ってきてるなと実感。
なんにせよ、おおむね想定どおりの時間で
戸田峠に至ることができました。
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戸田峠から、真城峠を経て西浦・内浦へ急降下。
速度が出る下りでも、ハンドルのフラット部についてる
補助ブレーキレバーを握る娘。
まだブラケットとレバーが大きいみたいで、強く引けない様子。
油圧ディスクブレーキって、子供にこそ
必要なのかもしれません。
なんどか止まり、指の疲れをほぐしつつ下ることしばし。
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14時過ぎ、ふもとに降りたところで食堂へ。
海鮮丼をガツガツいただき、おまけのミカンも
ぺろりと平らげる娘。
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いよいよメイン舞台の内浦へ。
こうした何気ない場所がアニメ劇中で描かれてたりしていて、
好きな人にはたまりません。
「あそこにさ、人形持った兄ちゃんいたよね。見た?」
「……しーっ」
「あっち、また人形持ってるよ」
「……指差さない」
日曜ということもあり、そこかしこに
若干怪しげな来訪者がいます。自分としては
なんとなくシンパシーを感じて興味津々なのですが、
子供はやっぱり知らない人にはビビるようです。
というか、もはや娘のほうが常識人。
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観光案内所のレンタル自転車が
かなり痛いことになってました。
来訪者のクルマ、オートバイ、そして自転車も
なかなか個性派揃いで、そのあたりも
こうしたアニメ舞台の見所かもしれません。
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15時を過ぎると早くも西日となり、気温も下がります。
そこで、沼津市街へ向かう行程はカットし、
三津坂を越えて伊豆長岡駅に出ることにしました。
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「この坂もアニメに出てたよね〜」
「……ああ、あの時ね」
「ヨハネたちはへばってたけど、たいしたことないよね」
「……いつ終わるの」
「すぐだよ、すぐ」
「サイクリストの言うことは信じない!」
ひとつの真理に気付いたようで(汗)。
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ちょうど16時に伊豆長岡駅に到着。
50kmに満たない距離のサイクリングでしたが、
峠と舞台のおかげで中身は濃かったと思います。
娘はさすがに疲れたみたいで、
往路では余裕で担いでいた輪行袋がシンドそう。
「持ってやろうか」
「……うう、いい」
「持ってやるよ」
「……野球選手が肩を壊す気分が分かったよ」
「そんなの輪行で分かるわけないだろ」
「……うう」
「もっと軽い自転車が欲しいって母ちゃんにねだりな」
「父ちゃんが仕事して買ってよ」
「ぐう……」

こうして、娘とのひさびさのサイクリングは
無事に終了。
もう「娘につきあってやる」ではなくて、
「娘がつきあってやってる」感じで
完全に主従が逆転しましたね(汗)。



# by cyclotourist | 2017-11-17 14:39 | おしらせ | Comments(6)

房総で林道サイクリング

こんにちは、田村です。

新アルテグラ34Tの力を実感するべく、
さっそく出かけてきました。
まさに新しいオモチャを得た子供状態で、
うきうきと房総半島へ向かいました。
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ほとんど通学客で占められた朝のJR内房線で
上総湊駅へ。この内房線も、以前はかなり奥まで特急列車で
行くことができたのですが、現在は特急がほとんど走ってない?
自宅がある池袋からだと、ぜんぶ普通列車のほうが早着する
ありさま。そのぶん、3時間近くも乗車することになり、
8時半頃に上総湊駅に着いた時点で少し疲れ気味。
東京湾フェリーを利用したほうがよかったかも……。
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とはいえ、内房線の駅舎は、古い平屋タイプが多くて
旅情がわきます。
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さっそく輪行袋をほどき、我がグラベルロードである
メルクスのストラスブール71を組み立てます。
油圧ディスク+スルーアクスル、さらにシャドーディレイラーという
最新仕様の輪行にもだいぶ慣れてきました。
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今回走ったルートの概略。
広い千葉県の真ん中あたりといったところでしょうか。
上総湊の近くに伸びる林道と、
保田から入る長狭街道(県道34号)に並走して伸びる
林道群をつないで走ってみることにしました。
なんどかぶらついたこともあるエリアですが、
林道の状況はひんぱんに変わるので、
それが不安と楽しみをもたらします。
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上総湊駅にほど近いコンビニに寄って、
トイレと補給食の買い出しを済ませます。
林道は基本的に無人となるので、十分な
飲料と食べ物を携行するのが必須です。
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国道から分かれ、竹岡の林道へ。
狭い手掘りのトンネルが迎えてくれます。
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序盤から道は荒れ放題。
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ここ三日間は晴れていたはずなのに、
堆積した泥がふかふかでリムまで埋まることも。
ディープリムって、泥道に埋まっても
脱出しやすいというメリットもありますね。
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2kmほど進んだところで、
道が沼に溶け込んでしまいました……。
行く手にガードレールが見えたので
進みたくもありましたが、この水かさのなかを
SPDシューズで歩く気にもなれず、
あっさり引き返しました。
昨今の台風の影響もあるのでしょうが、この竹岡林道は
もうだいぶ前から道としての機能を
失ってる感じですね。対岸に新道を開削してるような
工事現場も見受けられました。
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気を取り直して国道に戻り、保田まで走ってから
長狭街道へ。ゆるゆると150mくらいまで
標高を上げていきます。
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横根峠を越えた先で分岐路に入り、
林道山中線にアプローチ。入り口からダートです。
通行不能箇所があると案内板に出てましたが、
通行止めとは書かれてないので、慎重に進んでいきます。
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なかなかの勾配でぐいぐい上っていきます。
路面はえぐれたり陥没箇所が多いものの、
路盤自体はしっかりしてます。
35Cのタイヤでも十分に進んでいけ、
しかもリア34Tの効果はやはり絶大で、
体力を温存させてくれます。
もっとも、少しでも転びそうと感じたところは、
無理せずに押し歩くことにしました。
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サドルバッグに入れておいた水とパン。
ダウンチューブのボトルにも水を入れてますが、
ダートを走るとどうしても飲み口が汚れるので、
サドルバッグに入れておいた水を
飲むことが多いです。出し入れの手間はかかりますが、
ちょうどよい休憩になります。
MTBならハイドレーションを背負うところですが。
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ダート4、5kmほどで一本目の林道は終了。
県道をまたいで次の林道へ進みます。
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林道大山線です。一般道から分岐する入り口こそ
やや勾配が急でしたが、しばらくすると稜線に近い
なだからな道筋となります。
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さきほどの山中線より路面自体は整っているものの、
枝が大量に落ちています。
スポークやシートステーに枝を
なんども巻き込んだので、
金属製のガードがある自転車だと
ちょっと(かなり)気を使うと思います。
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携帯電話が通話可能であることを示す
看板が随所にありました。一般の人も
それなりに通る林道のようです。
一台だけオートバイとすれ違いました。
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ゆるゆると標高300mくらいまで上ります。
紅葉は始まったばかりで、房総は暖かいエリアなんだなと
実感します。
どこまでも静かで、自分の息づかいとタイヤが路面を
噛む音だけが響きます。
ひとりでいることの寂しさが逆に
気持ちよかったりします。
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大山線、横尾線、高山線と林道の名称が
変わっていきますが、基本的に道なりで
進んでいくことができます。
もちろん、ハンディGPSにはルートを表示させてますし、
ややこしい区間を参照できるよう、いちおう紙の
地図も携行しています。
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履かせているタイヤは35CのグラベルキングSK。
幅2インチを超えるMTB用のタイヤに比べると
悪路でのグリップ力は限定的ですが、
スピードさえ出さなければ相当に荒れた道でも
進んでいくことができます。
空気圧は3〜4くらいにしてます。
もっと下げればダートでの安定感が増しそうですが、
舗装路の走りが重くなるのもかったるいので、
そのあたりの案配が悩ましいところではあります。
今回のようなダート林道と舗装路の組み合わせとなる
コースの場合は、やはりグラベルロードが
総合的に判断して快適ですね。従来のランドナーが
はるかに軽快になったような自転車です。
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道が尾根の直下に出ると舗装が復活。
ここまでで計15kmほどのダートを走りました。
うまくつなげれば、近場でもそれなりの距離がある
ダートが楽しめることを再確認できました。
もっとも、近場とはいえ、房総はアクセスがよくないので、
新幹線を使える長野方面のほうが
自宅から速達できたりするのですが(汗)
これからの寒い季節は房総や伊豆といったエリアの
出番です。
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亀山湖に通じる一般道に復帰したのは
14時すぎ。ダートを走ると時間が経つのが早い早い……
というか、自分が遅いのですが(汗)。
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亀山湖の直前で痛恨のパンク。
ダート終わった〜という安心感が招き寄せた
トラブルかも知れません。
パンクには強かろうと思っていたグラベルキングですが、
サイドを何かが貫通してました。
この自転車での初パンク……。
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予備チューブのバルブがリム高さに対して短く、
「しまった」と、一瞬いやな汗が出ましたが、
延長バルブを持っていたので事なきを得ました。
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亀山湖に着いたのは15時。走行距離は60kmほど。
本当に日が短くなったものです。
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亀山湖畔の稲ヶ崎キャンプ場を下見。
今回は日帰りですが、いつか利用したいと思っています。
設備もロケーションも良好で、ここなら快適な
夜が過ごせそうです。
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至近の上総亀山駅から輪行するつもりでしたが、
一時間半も列車がないことが判明。
JR久留里線の終着駅なのに、いつのまにか無人駅に……。
居合わせた紳士としばらく世間話などしていたのですが、
さびれゆく地元の昨今を嘆いてました。
そのうち、10kmほど先の久留里駅からなら
列車が増えることに気付いたので、再スタート。
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久留里駅も渋い駅舎。
ここが始発の列車をつかまえ、木更津経由で帰宅したのでした。

もともとダート林道は好物のひとつですが、
オンオフどちらも軽快なグラベルロードを手に入れたことで、
今までより積極的に出かけるようになりました。

グラベルロードとはつまり、
要は太いタイヤが入るだけのロードバイクなので、
中途半端な車種だともいえますが、
遊びの幅を広げてくれるのは間違いないです。
また、特定の競技を志向してない数少ない
スポーツ自転車だともいえます。
ツーリング指向の方がこれから自転車を選ぶなら、
グラベルロードは間違いない選択肢として
定着していくのではないかな? と思っております。



# by cyclotourist | 2017-11-05 13:23 | おしらせ | Comments(4)

新アルテグラでリア34T実装

こんにちは、田村です。

ブログ更新をすっかり怠ってしまいました。
ここのところ雨の日が多く、あまりサイクリングを
してないというのが更新してない理由なのですが、
ここ数ヶ月の浪費が妻にばれ、
預金通帳を取り上げられてしまったのが
サイクリングが低調になってしまった
理由でもあります(汗)。

そんな引きこもり気味の今日この頃ですが、つい先日、
我がグラベルロードであるメルクスのストラスブール71に
8000系アルテグラのリアディレイラーと
スプロケットを採用いたしました。
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MTB用メカではおなじみ、「シャドーデザイン」を
採用したのが8000系アルテグラの特徴です。
フレームエンドにブラケットを介して
ディレイラー本体を取り付けることで、
横方向への張り出しを抑えています。

ストラスブール71は105仕様の完成車ですが、
なぜこの新型アルテグラのリアディレイラーに
交換しようと思ったのでしょうか?

理由1
人に影響されやすいから(汗)
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今月はじめに4人でバイクパッキングを実践しました。
その際、大阪からお越しのKさんのロードが、
8000系アルテグラを装備していたのです。
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KHSのカーボンフレームに8000系アルテグラを
アッセンブルされていました。
やはり現代的なフレームには最新のメカが似合いますね。
この時は、4人という大所帯で
大洗でキャンプを楽しんだのですが、
虎視眈々とヒト様の自転車を観察するのが
趣味の自分としては(汗)、この8000系アルテグラの
デザインがなかなかいいなと感じたのです。

理由2
輪行の際にダメージが少なそう?
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従来の105。縦型輪行の場合、リアエンドに
保護金具を付けて立たせることになりますが、
ワイヤーが後方に伸びているため、
エンド金具が倒れたりすると(注意してないとすぐずれる)
ワイヤー取り付け部に直に負担がかかり、
その調整ボルトのあたりが折れることが
たまにありました。
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8000系アルテグラの場合。
ワイヤーがディレイラーの上方に付くため、
エンド金具が倒れてもダメージが少ないのでは……と
思ったのです。
ただ、ブラケットを介している分、ディレイラー全体が
後方に寄っているので、期待したほど
ダメージ軽減効果はなさそうです。
このあたりは後述します。

理由3
リアスプロケット歯数が最大34Tに!
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これが採用の決め手でした。
ご存知のように、シマノのロード用コンポだと
リアの最大歯数は32Tまででしたが、
8000系アルテグラで初めて34Tが登場し、
当然ながらGS仕様(ケージが長い)のディレイラーが
34Tに対応しました。
チェーンリングのインナーは34Tですから、
これでツーリング車的には当然ともいえた
前後一対一のギヤ比が実現できます。
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自分のグラベルロードはほとんどバイクパッキング専用機みたいな
運用をしてますが、その装備でダート林道に入ると、
従来のインナー34×ロー32Tだと
少々つらいシーンが多かったんですよね。
シマノ以外のチェーンリングを採用するか、
MTB用のメカを採用するかなども考えましたが、
意外とお金がかかるうえ、フロントディレイラーの台座が
あまり低い位置にないので、無闇に小さな
チェーンリングを使うのも難しかったのです。
思い切ってスラムにしてフロントシングルにするかとも
考えましたが、メカを総とっかえするのも
お財布に厳しいですし、なんだかんだいって
舗装路を走る機会が多いので、ツーリングにおいては
フロントはダブルのほうが汎用性が高く思えます。
そんなわけで、インナー34×ロー32Tのままで
ひいひい走っていたわけですが、
アルテグラに34Tが登場したことで
光明が見えた次第。
リアディレイラーとスプロケを交換するだけなので
費用は2万円ほどで済みます。

たかが2T、されど2T。
あともう一枚でもギヤが軽くなればと
思いながら走っていたストレスから
開放されるという喜びが得られるなら、
2万円は安いかなと思ったのです。
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購入と組み付けは、いつもお世話になっている
高田馬場のベロクラフトさんにて。
大槻店長の手で、速やかかつ確実に
セッティングしていただきました。
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チェーンテンションの調整範囲の幅が広く、
ロード向けのやや緩い張りから、
ダート向けのきつめの設定まで、
ごく簡単にできる……とのことでした。
また、アウターが非常にしなやかで、
従来よりスムーズな取り回しができるようになってます。
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さて、個人的には輪行時の利便性や安心感の
優先度はとても高いのですが、結果として
8000系のアルテグラだから輪行が楽で安心になる、
ということはなさそうです(汗)。
その理由のひとつが、ホイールを外した際に
チェーンがすごく弛むことです。
シングルテンションになったので、チェーンを
後方にひっぱらないんですね。
実用上は問題ないですが、輪行時にチェーンが
ばたつきやすくなるので、チェーンフック的に
使えるゴムバンドを用意したほうがいいかな、とは
思いました。
ディレイラー自体が内寄りになったのは事実なので、
蹴飛ばしたりぶつけたりする可能性が
減るとは思います。
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車輪を外す際は、リアをトップに入れておくのが常識でしたが、
シャドータイプの場合、ディレイラーをあまり後方に
ずらすことができない影響なのか、ロー側に入れたほうが
車輪を着脱しやすかったです。
ディスクブレーキでスルーアクスルという仕様ともあいまって、
従来とは違うコツが必要になりますね。

伝統的なツーリング車に似合うディレイラーとは思えませんし、
従来のディレイラーを圧倒する性能差もなさそうな
シャドータイプですが、デュラエースとアルテグラで採用された以上、
中長期的にはロードでもこのタイプが
主流になることが予想されます。
なにはともあれ、リア34Tが使える、というのは
現時点では8000系アルテグラが唯一ですから
(ロード用メカでは)、
自分のようなツーリストには
大きな福音ではあります。
ちなみに、105の32Tスプロケに対して、
アルテグラの34Tスプロケは重量30g増、
ディレイラーは逆に30gほど軽くなったので、
重量的にはトントンですね。
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ベロクラフトさん〜自宅の間には
意外と激坂が多いので、さっそく34Tのお世話になりました(笑)。
変速はさすがにスムーズで、やはりグレードアップすると
操作感は格段に心地よくなります。
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アニメ「冴えない彼女の育てかた」の舞台として知られる(?)
学習院横の激坂も34Tのおかげで
シッティングのまま上りきることができました。
やはり、2Tの違いは絶大です。
そう心底思える自分のヘタレ振りが少々情けなくもありますが、
これでまた走るモチベーションがアップしました。

追伸
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先月から今月にかけて妙にヒマだったので、
戦車プラモが5台も完成しました(汗)。



# by cyclotourist | 2017-10-28 17:27 | おしらせ | Comments(3)

スポルティーフでキャンプツーリング

こんにちは、田村です。

ようやく秋めいた日が多くなりましたね。
生まれた季節が秋だからか、秋は
いちばん好きな季節です。

さて、「スポルティーフでキャンプツーリング」とは
たいへん魅力的なタイトルですが、
実践したのは僕ではありません。
敬愛する先輩サイクリストの
ジェームス吉田さんが果敢に実践されたのです。
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先の週末、吉田さんと、いつもの(?)トシさんと
三人でキャンプツーリングを楽しんできました。
行き先はもちろん(?)大洗でございます。
ご覧の通り、端正なトーエイのスポルティーフが
吉田さんの愛機(愛娘?)。
そして、これまた端正なRSAサンバッグスさんの
前後バッグに、キャンプ道具一式が見事に
収まっているのです。
自分も試したので可能だと分かってましたが、
実際に先輩サイクリストが実践されているのを
間近に見ると、妙に胸が熱くなりました。
しかも、お住まいの四国から長駆輪行して上京され、
一緒に大洗までのサイクリングを楽しめるのは
このうえなく楽しい出来事でした。
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「これが霞ヶ浦か〜広いなー」と
感心してくれる吉田さん。
こちらとしては、風光明媚な四国からお越しの方を、
なんの変哲もない関東平野にご案内するのは
心苦しいような気も正直したのですが、
喜んでいただけてこちらも嬉しくなりました。
土浦〜大洗という、自分やトシさんにとっては
見慣れきったエリアを走ったのですが、
初めてならやはり新鮮に映るようです。
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吉田さんとトシさんは初対面でしたが、
そこはサイクリスト同士。すぐに長年の友人のように
楽しく走ります。実は、ガルパン好き、という
共通項もあったりしますし。
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玉造や鉾田にくっきり残る廃線跡。
こんな渋めのシーンには、やはり
伝統的なツーリング車が似合います。
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往時の車両が展示されている公園などに
寄りながら、ゆるゆると大洗をめざします。
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ほぼ平坦なエリアですが、坂もなきにしもあらず。
力走する吉田さん。
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茨城県ならではのセイコーマート。
北海道好きにはたまりません。もっとも、
わざわざ四国からお越しの方を寄らせるのも
どうかと思いますが(汗)。
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こうして自分のバイクパッキング仕様のグラベルロードと
並ぶと、とても同じ目的の自転車には思えませんが、
やることも入れてる荷物もほとんど同じ。
求む機能を充たしてさえいれば、スタイルは
お好みでいいんだなと実感します。
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涸沼沿いのダートも走ってみました。
吉田さんの愛機がパンクしちゃいましたが、
それもまた会話の時間が増えて楽しいもの。
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なんど来ても大洗は心身に効きます。
初訪問の吉田さんも「ここが大洗か〜」と
軽く胸が熱くなっているご様子でした。
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大洗といえば、ガルパン登場キャラの看板が
風物詩。アリサが好き、という吉田さんの
好みが通すぎる(笑)。
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早めに大洗キャンプ場に入り、まずは
寝床を整えます。三人ともツェルトです。
じわじわ増えるツェルト派。これだけは、
実際に使ってみないとメリットが
分かりづらい道具かもしれませんね。
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市場でアンコウ鍋の具材を買い出したり、
お風呂に入ったり。
目的地についても非日常感が続くのが
キャンプの醍醐味だと思うわけです。
アンコウはまだ時期が早く、冷凍物しかありませんでしたが、
まあ十分でしょう。せっかく遠方から
お越しの方に、せめて大洗名物を食べていただきたいですし。
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そしていつもの宴会タイム。
ツェルトの前にそれぞれグラウンドシートを敷いて、
車座で飲むわけです。
「ツェルトでぜんぜんOKだね。サイドバッグの出番が……」と
自問自答する吉田さん。
みな固形燃料ですが、いくつか同時に燃やせば
鍋も十分にこなせる火力があり、
やっぱりアンコウ鍋はうまかったです。
ビールが進みすぎてやばい……。
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翌日は常陸大子の旧上岡小学校へ。
もちろん、ここもガルパンの舞台。
大洗から70、80km離れております。
当初、自走するつもりでしたが、誰いうこともなく
輪行移動に決定(汗)。
キャンプの二日目はグダグダになりがちですが、
「グダグダ、嫌いじゃないですよ」と
泰然自若な吉田さんがさすがです。

こうして、また一人、ディープな
ガルパンおじさんが誕生したのでした。
そして、四国に帰る吉田さんと上野駅で分かれ、
再会を約したのでした。
つぎは、こちらから四国を訪問して、
「結城友奈は勇者である」の舞台を
ご一緒したいなと思っております。



# by cyclotourist | 2017-09-29 20:08 | おしらせ | Comments(7)

新刊『バイクパッキング入門』でます!

こんにちは、田村です。

さきほど、拙宅に『バイクパッキング入門』の
見本が届きました。
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来る9月27日から発売される、
その名のとおりバイクパッキングのノウハウ本です。
刊行は実業之日本社、価格は1,800円+税となります。

自身5冊目となる著書ですが、
この『バイクパッキング入門』は
サイクリストとしての自分が書きたいことをまとめた
集大成的な一冊になったと思います。

書名どおり、大型サドルバッグが代表する
「キャリアレス」なツーリングスタイルの
メリットや実践を紹介する内容ですが、
その機能や導入法に留まらず、
ツーリング全般の可能性をいかに追求し、
自分なりの旅を満喫するかのヒントを
200ページに渡って書かせていただきました。

特にバイクパッキングの長所がもっとも活きる
キャンプツーリングの魅力と可能性を、
自分なりに追求した結果をまとめております。
従来の、重くてしんどいキャンプツーリングの
イメージをがらりと変え、より多くの人が
実践してくれることを願って、
ロードバイクを中心に述べておりますが、
どんな車種や走り方にも応用できる
ノウハウが詰まっていると自負しております。

また、今回の本は、
自分が書きたいと思うことだけを、
書きたいように書かせていただきました。

単行本に限らず、雑誌やムックで多くの記事を
書かせてもらってきた自分ですが、
編集者という立ち位置から、なるべく
ノーマルで客観的な、言い換えれば無難な(?)
文章ばかりを書いてきた気がします。
それが仕事だと思っておりますが、
今回はそのタガのようなものを外し、
サイクリストとしての野生を開放しました。

自分が経験し、いいと思ったモノや方法を
紹介するのはもちろんですが、
本来は禁じ手としていた「ダメなモノ」も
包み隠さず紹介しております。
何かを否定して何かを浮かび上がらせるのは、
人としてゲスい行為だとは思いますが、
自分がよいと思うモノと方法を、
いちばん強く表現できるのも確かだと思います。

だから、この本は「個人の感想です」が
詰まっています。それだけに、自分が経験したことだけ、
実際に買って使ったものだけを取り上げています。
よいと思ったモノも、だめだなこりゃ、と
思ったものも、紹介しています。
たぶん、従来の常識やセオリーと
異なると感じる記述もあるでしょう。
でも、すべてが自分にとっては
真実であり、理想に近づいた結果なのです。

また、その経験は、自分がバイクパッキングを
導入したここ2年間のものが中心ですが、
その土台には、20年以上のツーリング経験と、
たくさんのサイクリング仲間からのご教示、そして
これまで書いてきたすべての記事があります。

なんでロードバイクなのか?
なんでキャリアがないのがメリットなのか?
従来のツーリング車じゃダメなのか?
MTBがバイクパッキングの王道じゃないのか?
サイズが小さい自転車にバッグが付くのか?
お金がかかるんじゃないの?
そもそもなんでキャンプするのだ?
テントじゃなくてツェルトで本当に寝れるの?
便利なガスバーナーがあるのに、
なぜ固形燃料なんかを使うのか?
トレイルでキャンプなんてできるの?
本当にそんなに軽量化できるのか?
……

自分自身も抱いていたし、多くの人が感じていると思う
たくさんの疑問や不安に、徹底的に向き合ったつもりです。
本当に快適で楽しいと思える「旅」を
より多くの人が体験できるように、
真摯かつノリと勢いで
書き綴った本でございます。

ロングライド派の人は、本書によって
キャンプツーリングという新たな芸風を
手に入れてほしいと思ってます。
すでにキャンプツーリングを経験してる人は、
より軽く可能性に満ちたスタイルを導入し、
ロングライドとも両立できる
軽快なキャンプツーリングを楽しんで
ほしいと思います。

本書には各種のバッグと装備品がやたら出てきますが、
そうした物言わぬ道具たちに、
自転車旅の魅力を代弁してもらった
つもりでもあります。

タイトルは、「バイクパッキング入門」ですが、
「大全」や「全書」、「必携」と銘打っても
決して恥ずかしくない一冊になった……と、
「個人の感想」(汗)では思っております。

ぜひみなさまご自身でお確かめいただき、
ご感想を聞かせていただければ幸いです。
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四六判とよばれるコンパクトな判型ですが、
ぎっしりと情報を詰め込んでおります。
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自分が所有する大型サドルバッグや各種バッグの
長所と短所をありていに紹介しております。
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買ったばかりのグラベルロードも大活躍(笑)。
MTBやツーリング車の顔色を失わせる(?)
トレイルやダートツーリングも紹介してます。
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3kg台の荷物重量で、快適なキャンプができる時代なのです。
もっと削り込んだり、バッグを改造・自作する実例もあります。
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全208ページのうち、半分はカラーです。
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どうぞよろしくお願いします!




# by cyclotourist | 2017-09-21 11:49 | おしらせ | Comments(8)